2017年10月9日月曜日

ノーベル賞を知る。「ノーベル賞の科学」

本記事で紹介する本


さて、本日で2017年のノーベル賞発表が全て終わったので、今回は特別編ということで、ノーベル賞に関する本を紹介したいと思います

今年のノーベル賞の結果は、以下のようになりました。

・生理学、医学賞:「概日リズムを制御する分子メカニズムの発見」 ジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュ、マイケル・ヤング

・物理学賞:「レーザー干渉計LIGOを用いた重力波観測への多大なる貢献」レイナー・ワイス、バリー・バリッシュ、キップ・ソーン  

・化学賞:「生体分子の画像化を単純化し改善したクライオ電子顕微鏡法の開発」ジャック・デュボシェ、ヨアキム・フランク、リチャード・ヘンダーソン 

・文学賞:「偉大な感情の力を持つ数々の作品において、世界と結び付く、われわれの幻想的感覚を深い奥底から見つけ出してきた」カズオ・イシグロ 

・平和賞:核兵器の使用による破滅的な人道上の結果に注目を集めるための取り組みや、条約に基づいた核兵器の禁止実現に向けた画期的な努力」 International Campaign to Abolish Nuclear Weapons(ICAN)

・経済学賞:「限定合理性、社会的嗜好、自制心の欠如の因果関係を調べることにより、セイラー氏はそうした人間の特性がどう系統立って個人の決断、また同様に市場の結果に影響を及ぼすのか示した」 リチャード・セイラー

ノーベル賞の発表は、毎年のイベントとして楽しみですが、ノーベル賞の歴史を学ぶことで、よりノーベル賞の意義を確認することが出来ます。そこで今回は、ノーベル賞に関する本を紹介をしたいと思います。

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って、ダイナマイトで築いた遺産から賞金を出すことで成り立っています。ノーベルは、兵器として利用されたダイナマイトの発明者としての名が残ることを危惧したために、ノーベル賞について遺言を残したといわれています。そういう意味では、ノーベルの名は世界中に知れ渡っていることを考えると、狙い通りの結果になっているのかもしれません。また、1901年から始まったノーベル賞ですが、経済学賞に関しては、1968年にスウェーデン国立銀行のはたらきかけによって後付けされた賞らしく、正式にはアルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞だそうです。こちらの設立には政治的な理由もあったりして、賞受賞者の学派も偏っているという批判もあるそうです。そんなノーベル賞に関する本を紹介しますが、4冊シリーズの本なので、4冊まとめてご紹介したいと思います。

21世紀の知を読みとく ノーベル賞の科学 矢沢サイエンスオフィス





前提知識:なし
キーワード:ノーベル賞、物理学、化学、生理学・医学、経済学

4冊とも同じ構成で、数名の受賞者を受賞経緯や人間ドラマを通して紹介する、という本です。また、賞の概略、受賞者インタビュー、過去の受賞者の一覧も取り上げられており、各賞の歴史を知ることが出来ます。また、日本人受賞者も積極的に取り上げられているので、親近感を持って読むことも出来ます。ノーベル賞を詳しく知るのにおすすめの4冊です。

本記事で紹介した本


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